レンジの過去

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まさかの答え…

「ごめんなさい」

 

これならイケると確信を持って告白した僕に返ってきたのは、それまでの女性と同じ内容の返事でした。

 

「ごめんなさい」「付き合えない」「NO」。

 

ハッキリと突きつけられた現実にさすがに心が折れそうになりました。

それまでとは違い、この時は本気でイケると思っていました。

確固たる確信がありました。

 

でも、結果はそれまでと変わらなかったんですね。

付き合えない理由について女性は丁寧に話してくれましたが正直、聞こえていませんでした。

 

いやいやいや、ちょっと待ってくれと。

うまく頭が働かず、取りあえず冷静を装って、その場は別れました。

 

ただ、イケるという確証が強かった分、この時ばかりはかなり凹みました。

家に帰った後に1人で何回も「えー」と何の感情の吐き出しかわからないことを言っていました。

 

「ていうかさ、彼女作るのさすがに難しすぎない?他の彼女いる連中どうなってんの?」

「てか、何なの?マジ何なの?は?意味わかんないんだけど!(怒)」

 

ベットにぶっ倒れながら何回もそんなことを考えていました。

しかし、そんなことを考えても現実が変わるわけもなく、ただそれまでと同じ日常が続いていくだけでした。

 

きっかけは予期せぬタイミングで

この失敗を経験してから、さすがにエネルギーが尽きてしまったのか、諦めの気持ちが混じってきてしまったのか、僕の行動量は一気に落ちてしまいました。

ゼロにはなりませんでしたが、それでもやる気はかなり削がれてしまいました。

 

そんな時です。

大学の男友達が「男2人女性1人で飲み会やらない?」と話を振ってきたのは。

 

話を聞くと、どうやらその女性は男友達のバイト先の女性で特に彼氏もいないし、狙ってもいいとのこと。

バイト先での失敗からちょうど3ヶ月ぐらい経ちいい加減、行動していかないとなと思っていた僕はあまりやる気が出ない中、その飲み会を受けることにしました。

 

そして、飲み会当日。

少し早めに待ち合わせ場所に着いた僕は2人の合流を待っていたのですが、そんな中、男友達からLINEが届きました。

「すまーん、今日行けなくなった(笑)」

「ふざけんな」

集合時間直前にドタキャン報告を言ってくる友達にはもっと他にも色々と言いたいことがありましたが止めました。

そんなことを言っていても仕方ないので、時間ぴったりに来た女性と合流して飲みに行くことにします。

 

この時の女性とは飲み会以前に一回、顔を合わせていたので比較的スムーズにコミュニケーションを取っていくことができました。

近くに居酒屋に入り、ひとまず乾杯。

この時の女性は可もなく不可もなくといった感じで、めちゃめちゃ可愛いという訳でもなく至って普通の子でした。

そのせいか、僕としても変に緊張することなくコミュニケーションを取っていくことができました。

 

また、前述のバイト先の失敗以来、イマイチやる気が出ていなかった僕は、

「まぁ、楽しく飲めればなんでもいいや」

という気楽な気持ちでいました。

 

しかし、コミュニケーションを取っていく中で女性の反応が異様にいいことに気が付きました。

何というか、女性の方から勝手に話を展開していってくれるというか、ものすごく食いつきがいいというか、トントン拍子で物事が進んで行っている。

そんな感覚でした。

 

とはいえ、その時の僕はその女性に対して何かアプローチをかけたりしよう、みたいなことは考えていなかったので特に気にすることもなく話をしていきました。

 

ただ、いかんせん女性の反応がいい。

それまでにない女性の反応の良さに僕は当初の予定にはなかった二次会のオファーを出すことにしました。

「この後だけどさ、結構ウチが近くにあるんだけどそこで飲み直さない?」

この時は、当時1人暮らしをしていた家が近くにあったのでそこで飲み直すことを提案しました。

 

今、思えば、よく二次会でいきなり宅飲みのオファーなんて出したなと思うのですが、女性は2つ返事でオッケーをしてくれました。

自分から提案しておいてなんですが完全に想定外の事態です。

絶対に断られるか、ひと悶着あると思っていたので。

 

いきなりの展開に困惑しながらも、それを表に出さないようにしつつコンビニでお酒を買って、家に行きました。

あまり、ここで動揺したり変に緊張した姿を見せて、女性に逃げられでもしたら台無しです。

 

なので、人生最大の虚勢を張って何とか誤魔化しました。

あとはそのまま家に連れ込み、テレビを見ながらキス。

その後、ついに念願の脱童貞を果たすことができました。

 

色々な事情があって、この女性とは付き合うことはなかったのですが、それでも、脱童貞という成功体験を得ることができました。

 

ただ、当時の僕は脱童貞を果たしてから1週間ぐらいは脱童貞をしたという実感が全くありませんでした。

理由は簡単で、あまりにもいきなりすぎたからです。

確かに脱童貞は果たしましたが、僕はその日、自分が脱童貞を果たすなんて1ミリも思っていませんでした。

しかし、それが気付いた時には脱童貞を果たしていた。

 

紛れもなく、突然の出来事だったんですね。

 

脱童貞後に

ついに念願の脱童貞を果たした後に、僕はどうしてあの時はトントン拍子にうまく行ったのか考えました。

やっていたことは、うまく行っていなかった時とほとんど変わりませんでした。

脱童貞の時だけ、特別に何かやっていたわけではなかったんですね。

 

でも、あの時はうまく行ったんだから、何かそれまでと違うところがあったはずと何度も何度も考えました。

 

そして、その思考の中で1つの答えに辿りつきました。

 

それは、

「うまく行っても行かなくても、どっちでもいいや」

このマインドでした。

 

脱童貞の時はこの考えを持っていたんですね。

 

あの時の、僕はバイト先の失敗の影響でイマイチやる気が出ない状態でした。

それに加えて、女性がものすごく可愛いとかめちゃくちゃタイプだとか、そういった感じでもなかったので、楽しく飲めればいいや、別に失敗とか成功とかどうでもいいや。

そんな精神状態だったので、いい具合に脱力していたんですね。

変にガツガツしていなかったんです。

 

それまでの僕は師匠の講座で学んだことを使って、この女性を落としてやろうとか、そういったギラギラした感じを出してしまっていました。

で、女性はそういったところにものすごく敏感なのでがっつき感を察して一歩引いてしまっていたんですね。

しかし、脱童貞の時はそのがっつき感がなかった。

 

むしろ、がっつくどころかうまくいくとかいかないとか、本気でどうでもいいと思っていました。

でも、それが思わぬところでプラスに働いたんですね。

 

このことに気付いた後は行動あるのみでした。

がっつき感を出さずにいい具合に脱力して自然体でコミュニケーションを取る。

これを実践していくだけでした。

 

もちろん、簡単にはできませんでした。

というのも、あまりに脱力しすぎると、それはそれで、女性に「この人、私に興味ないんだ」と思われてしまう可能性があるからです。

そこのバランスを取るのに非常に苦労しました。

 

でも、実はこれが当時の僕に欠けていた最後のピースでした。

 

2年間の努力の末にできた彼女

 「うまく行っても行かなくても、どっちでもいいや」

 

このマインドを実践し始めてしばらく経った頃、ようやくマインドがある程度の形になってきたところで、ついにその時が訪れました。

 

それはちょうど当時、在籍していた大学の友達と近くにある別の大学の学園祭に遊びに行こうという話をしていた時でした。

その時の僕はそれまで大学の学園祭に参加したことがなく、単純に興味本位で行くことにしました。

その時の僕の頭の中は完全に「恋愛至上主義」になっていたので、軽くナンパぐらいはしようと考えていました。

ただ、あくまでメインは学園祭を楽しむことでした。

 

そして、学園祭当日。

 

友達とキャンパスに到着するとお昼時だったので、まずは近くの出店で何か買って腹ごしらえしようという話になりました。

色々と見て、焼きそばを購入して、空きスペースで友達と食べていた時でした。

近くで男女の2人組が何かの売り歩きをしているのが目に入りました。

良く見ると女性の方がなかなか可愛い。

それを見た僕は速攻で焼きそばを腹に流し込み、友達と話しながら、おそらく売り歩きを終えて撤収する2人組を目で追って、どこの店に帰っていくかを確認しておきました。

 

その後、友達も食べ終わり、どこに行こうかという話になった時にさりげなく確認しておいた店の方に歩いてみることにしました。

 

店の前にいくと、さっきの2人組の女性がタイミングよく、店先で売り込みをしていました。

売っていたのは確か小さなお菓子だったと思います。

もう一度、女性を確認してみるとやはり可愛い。

 

すると丁度、女性の方から売り込みをかけてきたので、なるべく自然体を意識して会話をしていきました。

それまでに培った経験やテクニック、マインドを生かしてコミュニケーションを取っていきました。

うまく行くときというのは不思議なもので、特に何も意識していないのに、全ての歯車ががっちり噛み合ったように物事がスイスイ進んでいきます。

普段は忘れているマインドや、それまでに思い付きもしなかった効果的なフレーズがどんどん浮かんできたりして、それまでの苦労は何だったんだと思うぐらい順調に行きました。

 

その後、その女性とは連絡先を交換して、デートに行き、何のトラブルもなく付き合うことができました。

 

僕にはもったいないぐらい可愛くて、性格も良い、とても魅力的な女性でした。

 

詳しい話を書こうとすると文章量がアホみたいに多くなってしまうのでここでは割愛します。

この時の詳細な内容は僕のブログ内の記事で書いているので、その記事を参照してください。

[blogcard url=”https://ikemen-renai.com/post-374/”]

 

2年間の活動を経て

自分の恋愛をどうにかしたい。

このままだと自分は一生、女性と縁がないまま死んでいく。

そんな思いから始まった、僕の恋愛活動ですが、この時を持って一応の完結を迎えました。

もちろん、僕の人生はまだまだ続いていきますし、この文章を書いている現在も恋愛に関する活動はしています。

 

でも、彼女ができた時点で1つの区切りを迎えることができました。

 

約2年間、恋愛について必死に考え、行動して、失敗して、絶望して。

それでも行動を止めなかった結果、それまでの自分からは想像できないぐらい可愛い彼女を作ることができました。

 

そして、現在では女性関係に関しては大きな悩みを抱えることなく、楽しみながら活動することができています。

恋愛を通じて、僕の人生は確実にいい方向にねじ曲がりました。

 

そして、そのきっかけとなったのは間違いなく自分の現状に危機感を持ち、恋愛について必死に勉強したからです。

 

 

この文章を読んでくれているあなたが今、どんな状況なのかは僕には分かりません。

でも、もし恋愛に不自由していて、それをどうにかしたいと思っているのであれば、決して諦めないでください。

僕のように女性とコミュニケーションを取ったことがほぼゼロの状態から、どうにかした例もあります。

 

正しい方向性で努力していけば、おのずと結果は出ます。

誰にでも恋愛で成功するチャンスはある。

この文章から、それを感じ取ってもらえれば、僕としてもわざわざ恥ずかしい過去を公開した甲斐があります。

 

 

では、長い文章になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました^^

 

レンジ

 

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